冬の皮膚の乾燥対策

冬になると皮膚が乾燥して、かゆみ湿疹など皮膚のトラブルを抱える人が多くなります。気温が低くなると発汗が減り、角層を通じて出てくる水分も少なくなります。そのため、皮膚の乾燥を招き、湿度の低下も皮膚の乾燥の原因になりま
す。大気の乾燥と暖房機器などによる室内の乾燥も、皮膚からの水分の蒸発を加速させます。

皮膚の一番外側は皮脂膜(皮膚の水分蒸発を防ぎ、細菌や刺激物質などが侵入するのを阻止する)、その下は角質細胞間脂質(水分の過剰な蒸発を防ぐ)。また、角質細胞の中の天然保湿因子は、細胞内に水分をためる役割を担っています。

皮膚が乾燥すると、保水の働きが低下し、皮脂膜や角層の乱れから刺激を受けやすくなり、かゆみや赤いブツブツ(丘疹[きゅうしん])が出てきたりします。かくと炎症が強まり、痛みが現れることもあり、さらに乾燥状態が悪化すると、かゆみと炎症が生じる皮脂欠乏性湿疹や、アトピー性皮膚炎などが発症・悪化することもあります。

皮膚の乾燥を防ぐには、「皮膚を傷つけないこと」「保湿を心がけること」が大事で、具体的には次の通りです。

熱いお風呂に入らない」 42℃より低い湯につかる。
体をゴシゴシ洗わない」 せっけんをよく泡立て手で優しく洗う。
部屋の湿度を保つ」 湿度50%前後、温度18~23℃。
適度な運動をする」 血行をよくし、汗をかく。
保湿剤を塗る」・・・ といったことがポイントです。

湿度を保つには湯気を立てたり加湿器も有効です。

(NHK きょうの健康より)

2016年12月13日 | カテゴリー :

シニア層の質の良い睡眠には夜型生活が有効です

朝晩の冷え込みが気になる季節になりました。いい睡眠が取れているでしょうか。眠りが浅い。朝が早い。夜中に何度も起きる。そういう悩みはよく耳にします。

高齢になると社会活動が減り必要とする睡眠量も減り、神経の働きやホルモンの分泌量も若い頃より衰え睡眠時間が少なくなります。深いレベルの眠りが少なく途中で目覚める回数が増えるのは、白髪や老眼と同じ自然な加齢変化です。%e5%a4%9c%e5%9e%8b

こういう悩みの対策の①は「朝の光を避ける」。朝の光には体内時計を調整して朝型にする効果があるので、朝の光を避けることが必要です。逆に夕方の光は夜型にするので夕方の散歩が有効です。

②は「睡眠にメリハリを」。昼寝は避け、寝る場合は30分以内。寝る前にコーヒーを飲むと寝ざめがすっきりします。

③は「眠くなるまで寝床に入ら%e7%9d%a1%e7%9c%a0ない」。年を重ねてくると、眠くなるタイミングが若い頃より1時間~1時間半早くなりますが、質の良い睡眠をとるための体の調子が整うのは平均すると夜10時半以降と言われています。なるべく遅くなるまで起きていて、本当に眠くなってから床に入るようにしましょう。

現役世代の人は、体内時計が狂ってくると睡眠不足を起こしますので、朝の光を浴びて朝型になることをお勧めします。慢性的な睡眠不足は生活習慣病や認知症につながります。

(NHK今日の健康より)

骨粗鬆症のキーワードは「カルシウム・運動・日光浴」

骨粗鬆症は永年の生活習慣により骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は自覚症状がなく、腰や背中に痛みが生じて診察を受けてから見つかる事が多いです。

予防するには、乳製品や大豆製品、小魚、緑黄色野菜、海藻などに含まれるカルシウムとその吸収を助けるビタミンDを摂る事が必要です。不足すると骨からカルシウムを血管に取り込むので骨粗鬆症になってしまいます。日本人のカルシウムの摂取量は世界でも最低ランクで、アメリカ人の3分の1と言われており、いくら摂っても摂りすぎという事はありません。calcium

運動も大切で、運動で骨に力がかかると弱いマイナスの電気が起こりカルシウムを骨に呼び寄せます。運動により骨の血流量も増し細胞の働きも活性化します。骨を強くするには重量挙げのように負荷の大きい運動の方が有効ですが、普通の人が日常的に習慣として行うなら散歩を30分2㎞位か、水泳(水中歩行も)30分、自転車なら1時間位が目安です。痛みのある時は医師に相談しましょう。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDは日光浴でも作られます。夏は木陰で30分位、冬は顔と手だけで1時間位日光を浴びれば十分です。紫外線が必要なのでガラス越しでは効果が薄いので日光を浴びない人は食事でとる必要があります。

骨粗鬆症予防はカルシウム・運動・日光浴がキーワード。予防に努めましょう。

(公益財団法人骨粗鬆症財団HPより)

2016年10月25日 | カテゴリー :

認知症の始まりは嗅覚!ローズマリーに予防効果が!

認知症の初期症状は物忘れよりも嗅覚に現れると言われています。逆に嗅覚を刺激すれば予防になりそうです。

認知症専門医の鳥取大学医学部の浦上教授によると「認知症は脳の神経細胞に障害が起き記憶を司る海馬の働きが阻害されることでおきるが、海馬はニオイを感知する神経と密接に連携しているため、嗅覚を刺激することで海馬が活性化され認知症が予防できる」とのことです。rosemary

嗅覚を刺激するにはアロマセラピーが最適で、中でも昼はローズマリーカンファー、夜はラベンダーという組み合わせが最も認知症の予防・改善に効果があったそうです。

香りをかぐにはティッシュペーパーや脱脂綿にアロマオイルを数滴たらし、毎日約2時間程かぐと効果がありますが、忙しい人はアロマペンダントというものを使うと便利だそうです。ただし、ローズマリーカンファーやラベンダーはてんかん、高血圧、妊婦、乳幼児には注意が必要だとのことです。

その他の予防に、右利きの人が左手を使って脳を刺激する「逆の手運動」と、食材としては「青魚」の他に「羊の肉」が認知症予防に効果的なカルニチンを牛肉の3倍、豚肉の9倍含むとして摂ることを勧めています。(あなたの健康百科より)

視野の中に光が飛ぶ「光視症」に注意!

目から火花が飛んだり光が走ったり目の周りに星が出る、など、存在しないはずの光が見える「光視症」は、多くが加齢による生理現象でmeすが、中には重い病気が隠れていることがあります。

「光視症」とは眼球を形成する硝子体が収縮する際、網膜が引っ張られて刺激を受け、実際には存在しない光を感じてしまう症状を言います。視野の中心や端っこに稲妻のような光が走ったり、目を閉じても無数の光がうごめいたり症状はさまざまで、現れたり治ったりします。

原因は目か脳の中枢かによって二つあり、眼性のものは片方の目に、中枢性のものは左右どちらの目に起こっているか認識できないタイプが多く、診断では眼疾患の有無や頭蓋内病変の有無を確認します。片頭痛に起因するもののほか、まれに脳血管疾患が見つかることもあります。hikari

よく見られるのは50~60歳代。これは、眼性光視症の多くが加齢に伴う生理現象のためで、この場合は放置しても問題なく、病気を理解して症状を気にせず、うまく付き合っていく姿勢が必要です。

ただ、視野に蚊や糸くずのようなものが浮かぶ飛蚊(ひぶん)症が同時にあったり、強度近視のような人は網膜裂孔やぶどう膜炎、硝子体出血など目の病気が隠れていることもあるので、眼底検査を受けることをお勧めします。網膜剥離や、失明につながる網膜裂孔も早期発見での対策をとることができます。

「光視症」の認知度は「飛蚊症」に比べて圧倒的に低く、突然の症状に途方に暮れる人が多いですが、検査で病気でないことが分かれば精神的に楽になり、そのうち症状も気にならなくなる人が多いといいます。

(あなたの健康百科より)

「大人の脳育法」脳のワクワクが認知症を予防する。

脳の神経細胞は20歳を過ぎると毎日10万個死んでいき新たに作りだす事は出来ないといわれていますが、近年、神経細胞をつなぐシナプスを太くすることで認知症やうつ病を予防できることがわかってきました。それには「脳育」が重要という事です。

脳が衰えているかどうかのチェックとして「閉眼片足立ちテスト」があります。両目を閉じて何秒間片足立ちができるかのテストで、軸足がずれたり持ち上げた足が床に触れたら終了です。
10代は40秒以上、20代は80秒以上、30代は55秒以上、40代は40秒以上、50代は25秒以上、60代は18秒以上で、問題なしという事です。

skechi少しの努力で一生健康でいられるそうで、脳の機能を取り戻すには脳をワクワクさせる事が必要です。米国の研究で、脳がワクワクする趣味を持っている人は持っていない人と比べ4年後の軽度認知症を発症するリスクが低いことがわかってきました。

絵画や彫刻など芸術系の趣味を持つ人は73%、旅行やサークル活動など社交の要素がある趣味は55%、インターネット検索やショッピングなどでパソコンを積極的に利用する人は53%低下したといいます。

他にも大幹力をアップさせることも大事でマッサージで血流をよくしたり、大声で歌い、よく歩き、初対面の人と話すこと(脳の刺激になる)、嗅覚を刺激すること、食物繊維をよく摂って腸を活性化させることも重要です。腸が元気なら頭も元気といわれています。

脳をワクワクさせるコツは、意欲的に生活することです。脳の神経細胞をつなぐシナプスはいくつになっても刺激を与えれば元気になるそうです。

(あなたの健康百科より)

 

中高年はメタボより栄養不良が危険!認知症予防に牛乳がおススメ!!

milk生活習慣病の予防として食生活に気を付けている中高年は多いですが、メタボよりも栄養不良(低栄養)の方がガンや心臓病などの死亡リスクが高くなることがわかってきました。肉・魚・卵・大豆・牛乳・野菜・階層・イモ・果物など、食べる食品の種類が多ければ多いほど、握力が改善したり歩く速度が速くなるそうです。

多様な食品を摂り、米・酒は控えめという食事が認知症の発症リスクが低いともいわれており、特に牛乳や乳製品を1日に100~200cc摂る人は、45cc以下の人に比べ、認知症発症リスクが約3割低いそうです。牛乳は高たんぱく、低カロリーで、カルシウム・マグネシウムなどのミネラルやビタミンも豊富で、効率よく栄養を摂れる食品です。